沖縄北部＊女子1人旅 -やちむん-
日本全国各地にある“焼き物”。
それぞれの地域で伝統を受け継ぎ、発展し続けている。
沖縄も例外ではなくたくさんの窯があり、作られた焼き物は沖縄の方言で“やちむん”と呼ばれている。
最近ではやちむんもじわじわと人気を集め、内地でもBEAMSやBAYCREWSなどの有名なアパレルショップがやちむんのPOP UPをやっていたりして注目を集めている。
ぽってりとした厚みに大胆な絵付け。どこか懐かしさと温かみを感じる作品たちに私もすぐに夢中になった。
沖縄に行く度に少しずつ集めていたやちむん。
いつもふらりと入ったお店で買ったりすることが多かったが、今回はせっかく北部へ行くのだから途中にあるやちむんの里へ行ってみようと思いナビをセットした。
読谷村にあるやちむんの里は、19の工房が集まっておりそれぞれが独立して営業をしている。そのため営業時間や定休日もそれぞれ。
私が行った日も1番行きたかった共同売店が定休日だった。リサーチ不足な自分に「おい！」と突っ込みを入れながら歩を進める。
少し歩くと青空に映える赤瓦のなんとも沖縄らしい風貌の登り窯が見えてきた。
読谷山焼共同窯。
私が訪れた時にはもう終わってしまったのか、窯は稼働していなかったが、ここから数々の作品が生まれてきたのかと思うとその場から離れ難くなり、窯の周りを1周してみたり眺めてみたりと結構な時間をここで過ごした。
登り窯を見学し終わり、いくつかの工房にお邪魔した。それぞれの味があって受け継がれているものや、最近では若い作家の方たちの新しいデザインもあったりして見ているだけで楽しい。
大嶺實清さんの工房。ブルーがとても美しかった。
最後に北窯売店へ立ち寄った。
こちらでは4人の作家さんの工房で作られた作品が売っていた。
たくさんの作品に胸を躍らせながらもお金に限界があることが本当に悔やまれたが、新しい器を手に入れてウキウキで売店を出た。
売店の裏側にはたくさんの赤瓦が積まれており、その前にちょこんと咲いているサクラソウが可愛くて、写真を撮ってからやちむんの里を後にした。
＝やちむんの里＝
沖縄北部＊女子1人旅 -お宿-
とりあえず沖縄の最北端辺戸岬行きを決意した私は、次に宿泊先を決める事にした。
辺戸岬に行く事を考えると、那覇泊では到底無理だ。途中まで高速が走ってるとはいえ、沖縄は縦に長いのだ。
そして私は1人旅。そう、誰も運転は変わってくれない。google先生に聞いたところ以下の回答であった。
※実際のところこんなものではなかったが
那覇泊が無理→北部に泊まる→北部ツアー！
という短絡的な思考で今回の沖縄北部の旅がスタートするのである(どこから北部と言うのか不明だがなんとなくで)。
実際、美ら海水族館には行った事はあったが、沖縄北部はほぼ来たことがなかったためいい機会だとも思った。
早速Booking.comで宿検索。
島好きな私は、ホテルが建ち並ぶリゾート地ではなく、せっかくなら島に泊まりたいと思い瀬底島、屋我地島、古宇利島に絞って検索したところ瀬底島に値段も申し分なく、私好みの宿を見つけた。
ホテルではなくコンドミニアム。沖縄1人旅の場合、このぐらいが丁度良い。
海外1人旅なら間違いなくホテルを選ぶが、今回は慣れている沖縄、プラスして島好きな私はサービスは程々で、住んでいるように滞在するのが心地良いのだ。
民宿やゲストハウスも嫌いではないが、距離感が難しい。特に今回は予定をぎっちり入れていたため、誰にも干渉されずに過ごしたかったから本当に良い宿を見つけたと我ながら関心した。
今回宿泊したのは
E-horizon Resort コンドミニアム瀬底島
http://www.e-horizon-sesoko.com/
場所は瀬底大橋から車で2分ほどの場所にある。
瀬底大橋を渡っている時点で少し高台にマンションの様な建物が見えてくるので分かりやすい。
もちろん駐車場は完備されており、無料な上に事前予約は必要ない。
この手の宿では事前予約がないと停められないなんてこともよくあるが、こちらでは充分な台数の駐車場が用意されている。
1Fのロビーで簡単な説明と鍵を受け取って部屋へ入ると、こじんまりとはしているが清潔感溢れる空間が広がっていた。
※この時点でブログを始めている予定ではなかったため、部屋の写真はこれだけ
ソファの向こう側にシャワーとトイレ、洗面台がある。いずれも綺麗に掃除されている。
この部屋で注意しなければいけない事は、完全な1Rという点である。ベッドの後ろのガラス戸が可動式になっており、間仕切りはできるのだが、写真の状態のままだとトイレの仕切りがないため丸見えとなる。1人だとそこまで問題ないが、友達同士や恋人との旅行ではよく話し合った方が賢明かと思われる。
今回海側の部屋はすべて満室であったため私は山側であったが、海側の場合は瀬底大橋とアンチ浜が部屋から一望できるようなので宿泊される場合は海側をおススメしたい。
夜は宿の裏側にまわると真っ暗で少し恐怖を覚えるが、空を見上げると満天の星空が広がっている。静かな中で、海の匂いとヤモリの鳴き声を聞きながら星空を見ている時間は島に来た事を実感させてくれる。
夜食事をする場所や、スーパーなども車で20分ほど走らせればいくつか選べるぐらいはあるため利便性も問題ない。
沖縄北部へ行かれる方にぜひ検討していただきたい宿の1つだ。
＊Booking.com＊
Booking.comで予約をされる方は下記クーポン使用で¥2000OFFになります。(もちろん今回の宿以外も)
https://booking.com/s/73_6/nekode05
お宿編は以上。
長かった〜！
沖縄北部＊女子1人旅 -はじまり-
正直に言うと、沖縄にはあまり良いイメージがなかった。
正確には沖縄本島には。
石垣島に住んでいたことで沖縄＝石垣島(八重山の離島)のイメージが付いていた私には沖縄本島は都会過ぎた。
もちろん沖縄本島に何回か遊びに行った事はある。しかし当時の私はペーパードライバーだったため、足がバスしかなく行っても北谷止まりだった。
石垣島と比べて海は綺麗ではないし、こんな都会で何をしろと言うのか？そのイメージがずっとあり、ここ7〜8年は離島ばかりを周っていた。
そんな私が今回沖縄本島の北部を1人旅する事になったのには理由がある。
先に言っておくと、大した理由ではない。
1.当初ベトナムの離島に行こうと思っていたが、まさかの米朝会談とぶち当たり、海外初心者の私にはハードルが100倍ほど高くなり断念した。
2.ペーパードライバーを卒業し、どこにでも行けるようになった。
3.沖縄最北端を制覇したかった。
そう、私は最◯端好きなのだ(南の島限定)。
今までに波照間島の最南端(自転車)、与那国島の最西端(徒歩)を制覇している。
そして私が世界で1番好きな場所は石垣島の最北端、平久保崎なのだ。
車という武器を手に入れた私は、今こそ沖縄最北端を制覇するチャンスだ！しかも時期的に安いし‼︎と今までの沖縄本島のイメージを簡単に覆し2019年2月26日沖縄へと飛び立ったのだった。
つづく...。
はじめまして。*about ハルネコ*
22歳の冬、「沖縄に行くので辞めます！」と言い残して当時働いていた美容室を突然辞めた。
まだ何も決まっていないのに。
結果的にこれが私の最初のターニングポイントとなった。
当時美容師のアシスタントとして働いていた私は、仕事の楽しさを見つけられずにただ悶々としながら毎日チラシを配っていた。
きっかけは、高橋歩さんの「LOVE&FREE」という本だった。
今思えばありがちだなと苦笑してしまうけど、当時の私にはもの凄い衝撃だった。その本に書いてあった「夢から逃げるのはいつも自分だ」という言葉に背中を押され、私は1ヶ月後本当に石垣島へと飛び立った。
飛び立った3ヶ月後には地元に戻って来ていたが。
たったの3ヶ月石垣島で暮らしていただけだけど、私の価値観はガラリと変わった。
わりと都会っ子だった私が突然の田舎暮らしとなり、インドアから一転してアウトドアへと変貌した。
石垣島の景色や人に魅了されながら過ごした3ヶ月は、あまり良い青春の思い出がなかった私にとって「これが青春か〜！」という毎日だった。
ホテルで働きながら、同じように内地から来ていた友達とエメラルドグリーンの海を見て、「この景色を当たり前にしようね。」と約束したけど、毎日見ていても当たり前になるなんて事はなくて、結局約束は果たせないまま地元へ帰った。
あれから十数年経って、何か大きな事を成し遂げたとか、海外◯◯カ国周りました！なんて事は何ひとつない。
だけど、ファッションしか興味のなかった私が、まだ知らない世界に目を向ける事の喜びを教えてくれた大事な3ヶ月。
旅好き、島好きな今の私を作り上げた3ヶ月。
私は今またターニングポイントを迎えようとしている。正しくは、ターニングポイントになるんじゃないかと思っている。
それをきっかけにブログを始めてみようと思って今に至る。
何だか少し堅苦しくなってしまったけど、以上*about ハルネコ*でした。
以後よろしくお願いします。
